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トホホな一日。

ナーサリーにゴジラくんを送るべく、バタバタと出かける用意をしてまず子供たちを車に乗せて、最終の火の元、戸締りのチェック。この時いつもは両手に玄関の鍵と車の鍵を持っているのだけど、なぜか今日は車の鍵しか持っていなかった。車からゴジラくんが、

「マミ~~~~~~~~~~~早く~~~~~~~~~~~~!!!!!」

と叫び続けるのでイライラっとして慌てて出て行き、

「もう~わかったわよ!今行くからっ!」

っと頭の隅にナ二か引っかかっていながらバタンと玄関のドアを閉める・・・・・・。




やってしまったっ!




イギリスのほとんどの家のドアと言うのはオートロックなのですよ。えぇ。

さーっと顔が青ざめるも、不動産屋に後で鍵を借りに行こうと気を取り直してとりあえず出発。

いつも車を停める所が今日はいっぱいだったのでナーサリーから遥か遠くに停める羽目に。この辺でゴジラくんは疲れている様子だったけど気にせず登園。

「マミー、また行っちゃうの?ゴジラくんも一緒に行きたい。一緒にお買い物行く!」

今日はいつまでもそんな事を言って放してくれない。こりゃ今日はグズグズ言いそうだぞと先生にも予告(苦笑)しておいて先生が気を惹いていてくれている間にそーっと出て行く。

車に戻り、なんやかやと頭にモヤモヤを抱えながらオイカちゃんをシートに乗せていざ出発。

・・・・・ん?

あぁっ!私、バギー乗せるの忘れてるじゃ~~~んっ!

その場でUターンをして元のところに戻る。歩道にポツリと取り残されたバギー一つ。
いかんいかん、考え事をしていては。よかった、オイカちゃんまで置いてこなくて。

その後、不動産屋に走り、鍵をもらって家に帰る。が、

開かない・・・・・。

数ヶ月前に鍵がスムーズに開かないので不動産屋を通じて業者に頼んで取り替えてもらったのだが、あろうことか、その作業員がスペアの鍵を不動産屋に届けるのを忘れたのかなんなのか、不動産屋が持っていたのは古い鍵だったのだ。ありえない。

担当の人は、「多分もう彼もすっかり忘れているんだろうし、その鍵だって一体どこの家の物かも覚えてないと思うから心配はいらないと思うんだけど、心配なのはあなた達よ!旦那さん、早く帰って来てくれるの?」

いやいや、待ってたら11時とかですよ。(苦笑)

ダブルバギーも車庫の中(鍵は家の中)だし、どうやってロンドンで働く旦那から鍵をもらうべきか。

「とりあえずコーヒーでも一杯飲んで落ち着いた方がいいわ。私がアナタなら、息子さんのナーサリーが終わるのを待たずに迎えに行って今すぐにでも旦那さんの所まで行くけど、小さい子二人連れて大変だから、最悪の場合はお金を払ってもらうことになるけど業者に鍵を開けてもらってもいいのよ?」

担当の人はかなり親切に対応してくれた。そんなにアタフタしてたかなぁ・・・私。は・は・は。

そうだよな、じたばたしてもしょうがないとコーヒーを一杯飲みにカフェに入ると同時に電話が鳴る。

ナーサリーからだ・・・

聞けばゴジラくんが手がつけられないほど泣き喚いているとか。あーあ、そんな事だろうと思ったよ。

すぐ迎えに行きますと言いつつコーヒーはしっかり飲み終える。だってゴジラくんにだって頑張ってもらわないと、泣けばマミーが来てくれると思われても困る。

20分後に迎えに行くとどうやら今は落ち着いて1人で遊んでいると言う。先生がゴジラくんに、「今マミーに電話したからもうすぐ迎えに来てくれますよ。」と言った途端に落ち着いたんだそうな。ゴジラくんは私の見えない所で遊んでいたのでしばらく先生と立ち話。やっぱり朝から今日は遊ぶムードでもなく、ソファでゴロゴロしていたのだが、お友達とおもちゃの取り合いになってそれで感情が爆発してしまったらしい。先生が抱っこしてなだめようとしても大暴れでそれどころじゃなかったとか。えぇ、そういう時は多分今は私しかあの子を静めることはできないんですけどね。

昨日は粘土でかなり集中して遊んでいたと先生も驚いていたくらい良い子ちゃんだったのだけど(イチゴとブルーベリーとラズベリーが入ったケーキを作ったらしい)、良い子ちゃんでいるのも疲れるよね。でもそうやって先生の前で感情を出せると言う事は結構良い事なんじゃないかと思うのだけど、違うのかな?そうやって人間同士の信頼関係が築かれて行く気がするのだけど。

今日はそれでも工作のテーブルでハサミを使ってずーっとチョキチョキチョキチョキと画用紙の周りを切り続けていたのだとか。ハサミ!?未だかつて使わせた事がなかったんだけど、見よう見まねでやってみたものか、習得するのも早いものだ。前に一度使わせたら私の見ていない所で着ている自分のTシャツを切り刻んで私が怖い思いをしたのでなんとなく躊躇していたのだ。

イギリスでちょっと前にやっていたテレビのCMで、バースディケーキのろうそくを吹き消す子供の上から消火器を構えたり、プールに子供が入る前に自分の肘で水の温度を測ったりするお母さんが出てくるのがあったけれど、これって私だなぁと見ていて笑えなかったのを思い出す。

先生と話し終えて柱の陰からそっと覗くとゴジラくんと目が合った。思わず顔がくしゃくしゃになったのだけど、一人だけ先にお迎えが来た気恥ずかしさなのか、泣いた後だからなのか、いつものようには駆け寄って来ずに知らない振りをして遊び続ける。どうやらおもちゃのオーブントースターでパンを焼いているらしい。

他の子供たちがみんなお友達を一緒に遊んでいる中で一人ぼっちで遊ぶゴジラくんの背中がとっても寂しそうに見えたけど、やっぱり既に友達になっているグループの中に入って行くのは難しいよね。しかもいつも1人で遊んでいる子って私が幼稚園に行ってた時も確かにいたし・・・

結局時間より20分ほど早く連れて帰る事になったけど、明日は行ってくれるだろうか。

で、鍵ですよ。

ナーサリーの後、そのままロンドンまで車を飛ばして、いつもの地下鉄の駅前に駐車。旦那が中間点の駅まで来てくれると言うので急いで向かう。当然地下鉄に乗れるとあってゴジラくん大興奮。旦那の姿を見て更に興奮。道路で踊り出すゴジラくん。

かなりシビアな金融業会なので鍵だけ受け取って旦那はさっさと仕事に戻る。去って行く旦那の後姿を見ながらつぶやいたゴジラくんの一言。

「ゴジラくんも大きくなったら働くんだよね!」

お~、よくわかってるじゃん!それにしても何ヶ月も前に私が言った一言を良く覚えているなぁ。
働く父親の姿はなるべく見せてやりたい。いつも週末ぐーすか寝ているダディしか知らないからね。

子供たちには途中で買ったサンドウィッチを道端のベンチで食べさせてまた地下鉄に乗って車に戻る。せっかくここまで来たのだから新しく出来たらしいチャイニーズスーパーに寄ろうと発進させると同時に後ろで二人の寝息が・・・

そりゃ疲れてるよね、しょうがないか。

鍵がもらえただけでも良かったと思いなおして何も収穫のないロンドンから走り去る。

帰って来たら既に夕方の5時。お隣のママさんと2歳になったばかりのマイケルが散歩から帰って来たのに偶然合ったので事の顛末を話すと、「そりゃ今から子供たちには適当にテレビでもしばらく見せといて、アナタはワインの一杯でも引っ掛けないとやってられないでしょう!」と同情される。全くその通り。

ま、実際は夜ご飯を作るのに忙しくてワインどころじゃなかったんですけども。
トホホな一日。_f0137274_5284682.jpg

材料が少なすぎて余りにもお粗末な食卓。でも子供たちはカボチャのスープさえあれば満足。またゴジラくんは3杯もお代わりしてくれて嬉しかったなぁ。本当にムラ食いの激しい子なので。

やーっと子供たちを寝かしつけ(ゴジラくんはいつまでも放してくれなかったけど)、ほっと一息ついたところで目に入ったもの。

10時間も前に終わっている大量の洗濯物・・・

今日は雨が降らないと言うので張り切って洗濯したんだった。意味ないじゃん。

こんなトホホな一日にも良いことはあるもので、朝ナーサリーで電話番号を交換した韓国人のママさんが、「明日の午後、うちに遊びに来ない?」とお誘いのメールをくれた。行きます、もちろん!男の子二人で下の子がゴジラくんと同い年なので、これでお友達ができたらゴジラくんも少しはナーサリーが楽しくなるかな?

乞うご期待!
by matoryoshka | 2008-09-17 05:42

ゴジラ君(14歳)オイカちゃん(12歳)大きくなりました!


by matoryoshka