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10年目のマイホーム。

引越し当日からネットは使えていたんですが、PCを立ち上げる余裕がなかなかなかったです。
なんとか無事に終わりました。これで最後にしたい・・・

実は在英10年目にして初めて家を買いました。

私も旦那もガイコクジンとしてこの国にいるものの、多分もうここからは動かないだろうなぁという決意の元、家の値段が底をついたであろうと思われたこの春くらいから探し始め、購入に至ったのはゴジラくんの誕生日の直前、7月21日でした。

それから今まで何をしていたかと言うと、変えなかったのは家の構造だけ!?というくらいの改築です。何しろ私達の低い予算で、しかも4ベッドの家を探すとなると、当然古くてコンディションはよくない。「お金持ちの住む街」なので何しろ高いのですよ、この街は!ぶっちゃけ、韓国人ママの家の半分以下デス、この家の値段(苦笑)。今まで3ベッドに住んでいて、これからゴジラくんとオイカちゃんが大きくなって別々の部屋が必要となることを考えると、どう考えても3ベッドでは狭すぎる。私と旦那のなまくらな性格では、一度住んでしまうと増築などの大掛かりな工事は絶対やりそうにない。そう考えて、地域はそれほど良くはないけれど、ゴジラくんの学校にも近いし、近所の人も良さそうだし、駅からは遠くて旦那は可哀想だけど街には近くなったし、と言う事で購入に至りました。

前はキッチンが私の居場所で、本やら全ての事務関係の書類やらが山済みになっていたのですが、今度は小さいながら私の部屋もあります。やったー。

何しろボイラーは40年もの、しかもリビングの暖炉の中にある古いタイプのもので、その家中のパイプを引き直すところから始まり、ラディエーター(各部屋にあるヒーターのパネル)も新しくし、1階のリビングに補強の梁を入れ、ガタガタで締まりの悪かった窓を全て換え、ただのベニヤ板だった各部屋のドアも換え、玄関のドアを入ると階段までなんと1mもないんじゃないかってくらいの酷い構造だったのを、ドアをポーチ分80センチほど前に出す事によって玄関にスペースが生まれ、ついでにドアも頑丈なものに換え、セキュリティのアラームを設置し、廊下と階段のカーペットを替えて、子供部屋はカーペット、残りの部屋はフローリングに。お風呂も換えて、タイルを全面に貼り、ショッキングな色だった各部屋の壁を全部白に塗り直し、幽霊屋敷みたいに薄暗かった電気を埋め込み式のライトに換え、なんと家の中に下水のパイプが通っていたのでそれを家の外側にぐるっと回し・・・

この3ヶ月、そりゃもう近所迷惑な大工事でありました。私は子供達が学校に行っている間に、または子供達を連れてあっちの家とこっちの家を行ったり来たり、そりゃもう大変でした。元々はキッチンもどーんと3m増築する予定(ってこれが私の一番の楽しみだった・・・)だったのですが、あれやこれや手を広げてやっているうちに、

お金、なくなりました。(号泣)

3年後か5年度か、お金が貯まったらやるつもりです。なのでキッチンはボロボロのまま手をつけず、冷蔵庫だけ私の夢だったデカデカのを買いました。あぁ、これで冷凍のフライドポテトが買える♪ それにしてもあまりにもボロボロで、ガス代についているオーブンなんて半分壊れてるし。とほほ。

しかも実はまだ家の工事、終わってないんです。床が。(再度、号泣)

ま、そういうところ、イギリスだなーってことでもう腹も立ちませんが、最初、フローリングをお願いしてあった会社が間違った色の木をオーダーしていたことに、直前で気が付き、やっとやり始めたのが引越し1週間前。そして、「木が足りなくなった。」とのたまう。おいおい。

なので1階のリビングともう一つ、プレイルームにしようとしている部屋はまだコンクリートがむき出しのままなのです。スカーティングボード(壁と床の間に貼ってあるボード)もできていないため、テレビやソファなどの大きな家具も壁に寄せられず、床が仕上がっていないから床に段ボールも置けず、どうすりゃいいんだ状態。

建設中の家に引っ越してきた感じですよ。家中ホコリだらけ。

しかもいつ出来上がるのかは神のみぞ知る。

おまけにバスルームとシャワールームに貼ったタイルが、超ウルトラスペシャルハードな材質の物らしく(ビルダーが勝手にオーダーした・・・私は色を見て決めただけ)、誰も壁に穴を開けられない。グラナイトが入ってるんですって。しかもわざわざスペインから輸入しているんですって。誰もそんなもの、頼んでないって。なので鏡もない、ペーパーホルダーもない。何もない。屈強なビルダーが1日かかって6個しか穴が開けられないってどうよ。なので誰もやりたがらない。そこをなんとか食い下がって、今週の金曜日に誰かが(苦笑)穴を開けに来てくれるはず。(鏡ぐらいは欲しいでしょうよ)

一応周りの人に紹介してもらったりしたんですが、余りそんな増改築をしている人がいなかったので、大体は旦那がネットで評判なんかを探して見つけて来た人たち。ビルダーとかプラマーとか。そりゃもうタクシーも止められないような弱気な旦那なもので、ぼったくられたり、かなり損はしたと思う。でもガイジンとして何もわからず全て一から色々調べてやってくれた事には感謝したい。だって、私、どう逆立ちしても貯金0から働いて6年やそこらで家、買えませんもん。買えるのは犬小屋ぐらいか!?

ま、大きな声じゃ言えませんが私の実家からのサポートも大いにあったりしたんですがね・・・コソッ・・・

今、旦那はまたかなり忙しい時期に突入している模様で、引越し当日は確かに家にいました。えぇ。でもその前後、全くいないんですよ、この国に。わはははは。もう笑うっきゃない。今頃どこの空を飛んでいるんだか。

ここに住んでいなかったので配達もしてもらうわけにいかず、各部屋の家具が何もありません。今からオーダーしているような情けない状況で、この酷い有様から抜け出せるのはクリスマス前でしょうか・・・

今年は近所の永住日本人家族が、「英国に親戚のいない可哀想な人たちを呼んでクリスマスパーティーをしよう」の会にうちの家族も呼んでくれたので(笑)、生まれて初めてターキーが食べられそうです。

この夏に近所の日本人ママ友達Cちゃんが引っ越した時、ちょうど夏休みだった事もあって、二人の子供達を義両親の所に1週間預け、旦那さんも引越し後1週間休みを取っていたのでかなりスムーズに引越しが出来たらしいのを聞いていたので、それに比べたらうちって最悪だよな・・・なんて思っていたら、周りから差し伸べられた手に本当に助けられました。

その当のCちゃんは、引越しの前日に突然出来立てのカレーをお鍋ごと、しかも炊きたてのご飯と一緒に持ってきてくれ(パッキングしていたので実際ご飯作れなかった!)、「これ、結構使えるよ!」とピクニック用のリュックの中にセットされた食器、カトラリー一式を置いて行ってくれ、引越し当日には、「子供達、誘拐しに来たよ~♪」なんてドカドカ入り込んできてオイカちゃんをかっさらって行ってくれました!(ゴジラくんは別の友達が半日遊んでくれていた) 他のお友達Kさんは引越し当日の夜、「お祝いだよ~、新居おめでとう!」と言って、お弁当を作ってきてくれた。コロッケやから揚げ、明太子の入ったお握りに、「私、パリ派だから」と海苔は別にジップロックに入れて。綺麗な鉢植えのお花と共に、なんとお義母さん(フランス人)直伝のリンゴのタルトまで焼いて来てくれた!

みんな決して押し付けがましくないところが素晴らしい。「前に手伝ってくれたからね」と言ってくれたけど、私はみんなにそこまでやってないんだけどなぁ・・・と恐縮しきり。しかも週末なのに、旦那さん放ったらかして面倒見てくれる気前のよさ。あぁ、いい人たちに知り合ったなぁと改めて感じた引越しでした。

あ、韓国人ママも手伝ってもらったんですよね。3mもの長いカーテンポールを運べるのは彼女のデカデカメルセデスしかないだろうと(笑)。何でもチェックが厳しい彼女なので、家中の至る所ダメだしがありましたけどね。「ちょっと!ここの角、鋭すぎじゃない!?誰か頭打つわよ!」「バスルーム、壁のタイルは良いの使ったのに、床は安いのにしたのね。」「窓がこんなに全開になるなんて怖すぎるじゃない!危ない危ない!」「このボロボロの洗濯機、どうにかしたら!?」等々、きりがない。

姑か!?(笑)
by matoryoshka | 2009-11-10 07:29

ゴジラ君(14歳)オイカちゃん(12歳)大きくなりました!


by matoryoshka